ガノトトス

魚竜種
魚竜目 有脚魚竜亜目 水竜上科 トトス科

愛称は「ガノス」「トトス」など。

代表的な魚竜で、魚竜といったらガノトトス、という印象すら与えるほど。
というのも、いまの所モンスターとして登場している魚竜のなかで、
ちゃんと水辺に生息しているのはガノトトスだけなのです。

体が大きすぎて、尻尾を振り回してもハンターにあたっているように見えないという仕様。
これでは戦闘にならないため、当たり判定がやや広めに設定されています。
プレイヤーにしてみればどう見てもあたっていないのに吹っ飛ばされて大ダメージという事態に。
やがてガノトトスのタックルは“亜空間タックル”と呼ばれるようになりました。


第三世代に入ると海竜種にお株を奪われ、出番がなくなったかのように思われました。
しかし、水中戦という環境から再登場が望まれ、MH3tri-Gで見事復活を果たしました。

公式設定に基づく生態解説

魚のような外見ですが、肺で呼吸する動物。
肺呼吸のほかに皮膚呼吸を行う為、乾燥を極度に嫌う傾向にあります。

各所末端器官がヒレ状に変化しているのが最大の特徴。
首周りに左右一対、頭頂部に一個、
背中に一個、尾部の先端と、その少し手前に上下一対のヒレがあります。

ヒレの先端が棘のように尖っていて、ここに神経性の毒を持ちます。
毒性は弱いのですが、神経を冒して昏睡状態に陥るので危険です。


彼らは卵を胎内で孵化させて子供の状態で孵します。
卵を体の中で孵すのを卵胎生と言いますが、
ガノトトスの場合は完成された胎生と言ってもいいでしょう。
何故なら、お腹の子供に栄養を与える機構が備わっているからです。

まず胎内で無数の幼竜が孵化し、壮絶な共食いを始めます。
生き残った一頭に、母親は餌として未受精卵を与えて成長させるのです。

ある程度成長すると幼竜は水中に産み落とされ、
その後、母親は子の面倒を一切見ないそうです。

実はこれは、現生のサメとほとんど同じ方法

妄想を含む生態考察

陸上動物で腕に当たる部分もやはりヒレの形になっています。
他の魚竜の前ビレよりも、飛竜の翼に近い形態となっています。
これはヒレを広げて滑空する為で、そういった意味でも飛竜の翼に近いと言えます。
かつては魚竜が飛竜の下位分類と思われていたのも、この発達した前ビレが原因のようです。

ヒレの総数が脊椎動物の祖先である魚類よりも多く
いくつかは鱗が変化した物とも考えられます。


水中戦がウリのはずのMH3tri-でなぜかリストラされ、ハンターの間では
“淡水の生物だから海に出てこれないのでは?”などと噂されていました。
(実際は製作期間と容量などの問題だと思われます)
が、MH3tri-Gで満を持して復活、“海水でも対応できることが判明した”という設定に変更されています。

海水中ではpH値(酸性とかアルカリ性とか)や塩分濃度、
ミネラルバランスなど多くが淡水と異なるのですが、
ガノトトスはこれに両対応できる機構があるということですね。

一般的な魚類では海水に対応する種が淡水に適応する例は知られていますが、その逆は稀。

名前やビジュアルの由来

名前は古代魚の中でもウロコの硬い魚をあらわす英語の「ガノイド」と、
日本で魚の意味を示す幼児語「トト」の合成語。

ビジュアル面では、
頭部の形状がホホジロザメに似ていることから、これもモデルの一つと考えられます。
体はサメというより一般的な硬骨魚に近いですね。
翼を広げて滑空、というところはトビウオを参考にしたと思われますが、姿は似ていません。

参考書籍(外部リンク)