ガレオス/ドスガレオス

魚竜種
魚竜目 有脚魚竜亜目 砂竜上科 ガレオス科

砂を泳ぐという斬新な発想のモンスター。

現実には砂を泳ぐって無理でしょ…公園の砂場に指を突き立てたら間違いなくツキユビするように、
砂は意外に固くてしっかりしているのです。
体をくねらせて、泳ぐようにして砂に潜る生き物も実際にいるようですが、
潜っていくのが精一杯で、泳ぎ回るなんてことはできないそうです。

モンスターハンターの設定、世界観のファンの中には「砂を泳ぐ」「地面に潜る」という設定そのものを嫌う方もいるようで、
たぶん現在まで脈々と受け継がれるこれらの設定の現況はガレオスにあると思われます。
つまり、大体こいつのせい。


さて、モンスターとしての印象がいまいち薄いガレオスは、なんと魚竜種第一号でもあります。
たいした素材が手に入るわけでもなく、
キモ集めが面倒くさい、ブロス系と戦っていると絡んできてうざい、
などあまたの不評を集める不遇モンスター。

一応、強敵であるガノトトスの予行練習、という役割があったりするのでしょう。

第三世代ではデルクスに完全にニッチ(地位)を持っていかれました。
砂漠を泳ぎ回り、音爆弾で地中から飛び出し、
モンスターのキモを剥ぎ取ることが出来、口から砂ブレスを吐くとか
ガレオスとまったく一緒です、本当に有難うございました

公式設定に基づく生態解説

柔らかい砂地を泳ぐようにして進むことができる生き物です。
頭は砂地を掻き分けて進む為に平たくなっており、
視覚に頼らないため、目はとても小さくなっています。
恐らくほとんど機能していないでしょう。

また、音を頼りに砂地を泳ぐ為、若干ながら聴覚が鋭敏。
地表で大きな音を立てられると、驚いて飛び出してくる様子が観察できます。

背ヒレの先は鋭く尖っていて、神経性の麻痺毒を持ちます。
この毒自体で致命的なダメージを負う事はありませんが、
身動きが取れなくなり、そのまま捕食された例もあるので注意。


ガレオスの体表は茶色に見えます。
が、これは分泌している粘液に砂が付着している為。
この砂を洗い流してみると、美しい水色をしていることがわかります。

ヒレは桃色がかっていて、発色が強い物は価値が高いそうです。
稀に紫色の鱗を持つ個体もいますが、ギルドでは特に“亜種”とは区別していないようです。


ガレオスの群れの中に、稀に大型の個体が現れることも知られています。
俗にドスガレオスと呼ばれており、他の個体より黒みがかっているのが普通。

どうやら一部の個体が特殊なホルモンを分泌してドスガレオスになるようです。
ドスガレオスは「ガレオスのリーダー」とも言われますが、
実際は少し強い個体と言うだけで、群れを率いているわけではないそうです。


繁殖はドスガレオスが中心となって行います。

雨季で水量が増した水辺に卵を産み付けます。
初めは這い回ったり、泥の中を泳いだりして、いわば砂地で泳ぐ練習をして過ごします。
充分に成長した個体が砂漠へ上っていくわけです。

この発生の仕方は両生類に近く、爬虫類とは根本的に違う生き物であるとわかります。

名前やビジュアルの由来

ガレオスとはギリシャ語で「サメ」という意味。

ビジュアル面でもシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)をモデルにしています。

参考書籍(外部リンク)