アカムトルム

飛竜種
竜盤目 アカム科

全長30メートルを誇る、MHP2ndのラスボスにして巨大金融機関。
ティガレックスを看板モンスターに掲げたMHP2ndだけあって、
そのラスボスは完全に羽根のない四足飛竜。
“飛竜”という情報だけを聞いてクエストを受けたハンターにかつてないほどの衝撃を与えました。

しかし、そんなアカムには残酷な運命が待ち構えていました。
素材一つ一つが破格で売れ、慣れれば比較的楽に狩れるため、
ついたあだ名が「アカム銀行」
アカム素材で作られる弓「覇弓レラカムトルム(はきゅん)」はあまりの強さに厨武器として忌み嫌われ、
MHP2ndGでは大幅な弱体化。
さらにG級解禁でアカムトルム素材の価値がさらになくなる一方、値段はそのままなので
さらに銀行としての役割が加速することになりました。

汚名を晴らすべくMHP3rdでは隠しボスとして参加し、
新モーション連発でハンターたちを驚かせました。

公式設定に基づく生態解説

翼を持たない飛竜で、ティガレックスに骨格が似ていたことから飛竜種に分類されました。

背面には大きな棘が存在しますが、これに生体組織は無く、
背中に存在する強力な腱がこれを支えています。
カルシウムを分泌する腺が背面に存在し、ここに火山の鉱物が沈着することで棘が成長する模様。
この棘を使って地面を砕き、潜行の手助けにしているようです。


本来は火山に居を構える飛竜ですが、雪山周辺でも目撃されることがあるようです。
ポッケ村にもその伝承が残っており、
「アカムトルム」とは現地の言葉で「災厄」の意味があるとされています。

名前やビジュアルの由来

名前はゲーム世界の言葉で災厄の意味があるという設定ですが、
実際はアイヌ語で「アカム(円盤)」と「トゥル(灰)」を組み合わせたもの。
アイヌでは円盤は“不動のもの”を示し、灰は“火の神さまの落とした垢”であるとされています。
ちなみに「アカム」は阿寒湖の語源でもあるそうです。

また、“火の神”は「アペカムイ」で、アカム素材で作られるガンランス「アペカムトルム」の由来にもなっています。
なお、他のアカム武器もアイヌ語に由来し、
覇刀タンネカムトルムは「タンネ(長い)+カムイ(神)=ヘビ」、
覇爪アムルカムトルムは「アムルイ(鋭い爪)」
覇笛ハウカムトルムは「ハウ(声)」
わが愛弓・覇弓レラカムトルムは「レラ(風)」が語源です。

ビジュアルのモデルは不明ですが、大きく上に突き出した牙や顔・体つきが、
昔の映画の怪獣ガメラに似ているような気がします。