ガミザミ/ショウグンギザミ

甲殻種
十脚目 短尾下目 鎌蟹上科 ギザミ科

青い甲殻を持つ甲殻種で、ダイミョウザザミと対を成す存在です。
ザザミがモノブロスの頭骨を宿にしているのに対し、
ギザミはグラビモスの頭骨をヤドにしています。
が、ギザミの場合は
個体によっては風化した頭骨や巨大な貝殻を背負っていることもあります。

怒ると鎌状の腕が展開して、非常に広い攻撃範囲を得ます。
腕を広げて向かってくるだけでも相当の広範囲を攻撃でき、
ハンターにとっての脅威となりました。
腕を部位破壊すればリーチが短くなるものの、
今度は怒り状態が収まらないという罠まで用意されています。

このようにショウグンギザミは非常に厄介なモンスターであり、
そこそこ強いので印象に残っている人も多いかと思います。
一方で幼体であるガミザミは、その名前すら覚えてもらえていないことも多く
かなり影の薄い存在になってしまっています。

MHP2ndGでオレンジ色の体にグラビモス亜種の頭骨を背負ったショウグンギザミ亜種が出現、
その後の第三世代ではカテゴリーごとリストラという憂き目に遭いました。

公式設定に基づく生態解説

成体ではショウグンギザミ、幼体をガミザミと呼ばれるのが普通。
頭部、触覚の間が尖ってギザギザになっている甲殻類。
脚関節も刺々しくなっており、非常に攻撃的に見えます。
実際は非常に繊細な生物で、盛んに攻撃してくるように見えるのも、実際は防衛策らしいです。

鋏脚は成体では鎌状に変化するのも特徴的。
鎌は半分に折りたためる構造になっており、
普段は短く畳んでいますが、怒らせると伸ばして攻撃してきます。

妄想を含む生態考察

蟹の仲間ははじめ水中でうまれ、脱皮毎に体節を増やしていく事で成長します。
幼生期を終えて蟹の姿となると、
その後の成長は脱皮によって大きくなるだけで姿は変わりません。

しかし、ガミザミは大きくなっても変態を続けるのです。
幼体では鋏脚が鋏としての形状を保っていて、より蟹らしい身体つきになっています。
この時期の個体が一般に「ガミザミ」と呼ばれるものです。

詳しい変態の様子は明かされていませんが、
恐らく脱皮を繰り返すうちに下の爪が前に移動して鎌になると思われます。

幼体時から防衛本能は過剰で、外敵を発見すると毒液を噴きかけてくることもあります。
この毒腺はショウグンギザミでは見られなくなるのも興味深いですね。

ザザミはヤドが破壊されても、放っておくことが多いですが、ギザミはすぐに新しいヤドに交換しようとします。
これもギザミのもつ防衛本能によるものと考えることが出来ます。
即ち、いつも棲家にスペアのヤドを用意しているという解釈です。
火山ではヤドになる物が見つかりにくいからかもしれませんね。


ヤオザミと同様に水分を溜め込んでおり、そのお陰で呼吸が出来ると思われます。
火山で暮らしているガミザミも、近くに水場がある為に平気なのです。

そして、彼らは水分を尿として排泄することがあります。
この尿を利用して外敵の排除を行うこともあります。
つまり、尿を勢いよく浴びせることによって攻撃の手段としているのです。

特に天井に張り付いている時は頻繁にこの攻撃を行うことが知られており、危険です。
2つ以上の意味で当たりたくないものですね。

名前やビジュアルの由来

名前の由来は日本語の「将軍」と、ワタリガニを意味する「ガザミ」の合成。

ビジュアルモデルはザザミと同様にオカヤドカリですが、
腕が鎌というモチーフはカマキリをも連想させます。