ヤオザミ/ダイミョウザザミ

甲殻種
十脚目 短尾下目 盾蟹上科 ザザミ科

第二世代モンハンのトラウマモンスターの一つ。
初見&ガンナー殺しの代表格といえます。

フィールドで砂をつまんでるただのカニさんが、
まさかの硬さ、まさかの体力で驚いた人も多いでしょう。
ボスとして現れたダイミョウザザミも、
地面に潜ってからの連続突き上げやプレスアタックで多くのハンターを屠ってきました。
第一世代からのセオリーもあって、背後から攻撃すれば安全化と思いきや、
後ろ向きに突進攻撃があったでござる。

ガンナー&斬属性の天敵であると同時に、打属性にとってはカモでもあります。
この格差がまた酷い。
一つの武器にこだわらず、そのモンスターに適した武器を使用せよ、
というメッセージでしょうか?


MHP2ndGでは紫色でディオアブロスの頭骨を背負った亜種が登場しました。
フロンティアシリーズではアクラ・ヴァシムという甲殻種が登場したものの、
ナンバリングシリーズでは第三世代でまさかの“甲殻種カテゴリー全体リストラ”の目に。

公式設定に基づく生態解説

ヤドカリのようなビジュアルを持つモンスター。
小型のものをヤオザミ、大型の個体をダイミョウザザミと呼びます。

分類が「短尾下目」となっているので、ヤドカリではなくカニの仲間ということになります。
現実世界のカニと同じように、体にカニミソがあります。
ザザミソと呼ばれるそれば、モンハン世界において珍味とされているようです。

妄想を含む生態考察

節足動物で空気を直接呼吸できる系統は限られていて、昆虫と蜘蛛の仲間くらいです。

昆虫には気管・気門という呼吸システムがあり、
体内に空気の通り道を作ることで、体全体で呼吸します。
蜘蛛やサソリには書肺と呼ばれる器官があり、
私たちの肺と同じように体の一部が窪んで出来ており、器官内でガス交換を担います。
(呼吸効率は昆虫の方が上らしい)

一方、ダンゴムシなどの甲殻類には鰓(エラ)しかありません。
湿った場所に住み、空気中の水分を媒介して呼吸します。
陸に住むヤドカリは、ヤドの中に水を溜め込んでいます。
ヤオザミやガミザミも、同じように水を溜めておく場所があるはずです。

考えられるのは、柔らかな腹部の中。
彼らの腹部は水を溜める為に肥大化し、クチクラが薄くなったのかもしれません。
その弱点を補う為にヤドを背負っているのでしょう。


呼吸の為に水分を必要とし、また繁殖にも水場を必要とする甲殻類。
ザザミも砂漠に適応してるとはいえ、
周辺にオアシスがある場所にしか生存できないと考えられます。

発生システムが普通のカニと同じだとすると、
水中に卵を産んで、水中で孵化、プランクトン生活を経て変態するという生活環が予測されます。

ノープリウスという脚3つと眼が1つしかない幼生から、
ゾエアという体節が増えて尾部が発達した形態を経て、メガロパというエビに似た幼生になります。
普通のカニは尾部を内側に折りたたんで成体になるのですが、
ヤオザミは尾をたたむことはありません。

成長すると貝殻などをヤドにし、陸に上がってからは風化した頭骨を背負っていることが多いようです。

名前やビジュアルの由来

名前は日本語の「大名」と、ワタリガニを意味する「ガザミ」の合成語。

ビジュアルモデルはオカヤドカリです。